おたよりの最近のブログ記事

1月おたより

2015年1月 1日

新年明けましておめでとうございます。
           本年もよろしくお願い致します。
冬至がすぎて、新年を迎え、日に日に日照時間が長くなってきています。
しかし、朝は冬至の頃に比べてみると、冬至は日の出が6時59分 日の入りが16時50分です。元旦は日の出が7時3分で 日の入りが16時57分になります。ということで、日の出の時間は1月7日 8日(7時4分)を境に早くなるようです。日の入りは冬至から遅くなるのではなくて、12月5日 6日が16時41分でこの日が一番早く日が落ちます。ということは 夕方が早くなるのは12月上旬ということで、その時が一番あわただしい日ということになるようです。夜が長いのと日の出日の入りは違うということのようです。日が長くなると云っても、2月の上旬にむけて寒さが本番になるのはこれからですけどね。案の定元旦は大雪でした。この雪で初詣に出ることができなくなった方も多くいられたのではないでしょうか。樹木も草花も動くことができないので、この寒さを乗り越えるために長い年月をかけて工夫しています。基本冬には草が茂ることがないのです。でも草の中には他の草が眠っているとき、ロゼット状なっているときに葉を茂らせている草があります。ヒガンバナです。この花は他の草と違い冬に葉を茂らせて、細い葉をたくさん出してお日様を集めます。そして春になると葉を落として眠りに入ります、「葉は花を観ず花は葉を観ず」という変わった行き方をしています。雪の中で花をつける蕗の薹も普通に考えたらおかしな植物です。冬に実をつけるものもいます。写真のリュノヒゲ フユイチゴ ナンテンなどです。春や夏と違い独特の目立つ色を持ちます、これらはすべて冬越しの生きものの命をつなぎ、植物の命をつなぐ工夫です。身近な生きものが自分の命をつなぐ工夫を観るとき、自然のすばらしさ 深さ 不思議さに驚かされます。
本年も身近な生RSCN2389.JPGきものの不思議さ すばらしさ などを私なりの表現で伝えられたらいいかと思います。

12月 おたより

2014年12月 1日

今年の紅葉はやはりきれいでした。
京都にはたくさんの方が来られたようで、月末の土日はどこも人があふれていました。全国から古都京都にお見えになるようで、京都以外の車のナンバーをたくさん見かけました。 師走になりました。今年の12月はたくさんの人が走りそうですね。
今年の冬は暖冬のようで、暖房なしでも過ごせる日が多いです。生きものはどうかというと、団地内の樹木は、落葉樹はそのほとんどが葉を落として冬支度を始めています、
冬に咲く花DSCN2386.JPG
ヤツデの花が咲き、冬越しの虫たちに少しばかりの蜜を提供し始めています。ビワの花も咲き始め、メジロやヒヨドリたちが花粉を運ぶ手伝いをしてくれています。ビワの花は鳥が実を結びます。実は人だけのものではないので、できれば鳥たちにも少しは分けてあげてください。ロウバイの蕾も少しずつ膨らみ始めました。春や初夏咲く花はその時期にはたくさんの生きものが周りにいるのですが、この時期の花はご存じのように花粉を運ぶ媒介となる生きものが限られています、そうなるとそれぞれ独自の工夫をしておかないと実を結ぶことができません。ロウバイは香りを出して冬越しの虫を呼び寄せます。ビワの花は鳥が突いても頑丈な花を咲かせます。ツバキも鳥が突いても丈夫なようになっています。ですからツバキは花びらがひらひら落ちないで花がそのまま落ちるのです。
銀杏を今年はたくさん取れました。簡単な調理方法を紹介します。殻がついたまま封筒に入れて電子レンジにかけるときれいに渋皮も取れて美味しくいただけます。ただレンジなので早くたべないと堅くなりますけどね。
冬鳥の到来
冬鳥も数は例年に比べて少ないですが、ユリカモメ マガモ ヒドリガモ ツグミ ジョウビタキ シロハラ などを確認しています。ムクドリが群れを作り始め街路樹の中で集団ねぐらを作り始めてきました。スズメも少し群れだしてきて、それぞれ冬越しの準備に取りかかり始めています。

11月たより

2014年11月 1日

秋の日に思うDSCN2128.JPG
日に日に秋の深まりを感じる季節になりました。みなさんお変わりないことと存じます。      今年の秋の紅葉はきれいかも知れません。朝昼月の温度差が激しいので、色づきがいいと思います。街路樹のイチョウを始め住宅内のケヤキ モミジ など色づく樹木を観ていると、日本は本当にすばらしい原風景をもっていると感じます。樹木だけでなく生きものの変わりつつあります、冬の渡り鳥のジョウビタキは10月24日に私の近所ですが観ました。カラ類も混群を作り、町中をうろうろし始めています。そうなると昨年もそうでしたが、ユリカモメは何時来るのかというのが気になります。
 雪虫も飛び出す中旬頃には渡って来るでしょう。高野川や鴨川には、鴨類も訪れています。
鴨川・高野川の生態も10年まえからずいぶんと変わりました。ユリカモメが減り カワウが増えて 鴨の種類は変わりません。カワセミは身近に観られるようになり、このことをどのようにとらえるのがいいのかは、私にはわかりません。自然は絶えず変化するものととらえるのなら仕方ないかも知れません。
外来種の蜘蛛DSCN2110.JPGに注意
変化といえば、セアカゴケグモは相変わらず勢力を広めているようです。数年前に宝ヶ池で発見されました。九州に出張で出かけたときに、ハイイロゴケグモに注意と掲示板にありました。日本全体がグローバルになるおかげで生態を乱すものも、彼らの意志ではないにしろ入って来ています。そういえば、アルゼンチンアリは伏見では結構見つかっているようです。移入種が一度はいると、生態の隙間に入るのでなかなか駆除できないようです。セアカゴケグモを見つけたら触らないようにしてください。黒い蜘蛛で、背中に赤いラインが特徴です。庭仕事をしているときに石の隙間や植木鉢の下に潜んでいることがあるので注意してください。
 里山の原風景「はさがけ」「セアカゴケグモ」

10月たより

2014年10月 1日

朝晩の冷え込みが季節の移行を感じさせてくれる時期になりました。DSCN1876.JPG
夏の盛りに鳴いていいたキリギリスも「ギー」とだけないて後に「チョン」はつかなくなりました。キリギリスは「ギーチョン」と鳴くのは気温が高い時だけで低くなると「ギー」だけになります。知らなくてもいいことですが、身近な生きものの変化を知ることは季節の移行を知ることでも
あると考えている一人です。
 秋のこの時期には萩が咲きキンモクセイの香りが漂います。今年のキンモクセイは9月末には咲きはじめていました。早いというと花に叱られるかもしれません。キンモクセイは時期が来たので咲いたので、カレンダー通りに咲くと考えている人からは早く感じるだけなのです。
 夏暑さを乗り越えて、小さい秋を見つけに出かけたいものです、道行く草花も夏の花から秋
に変わりました。エノコログサ コスモス ナデシコ ホトトギス シュメイギク ハギ 山の木を覆っていたクズも花を付けています。このクズは山の木を夏の間には覆い尽くしてその下の木は陽が当たらないので枯れてしまっている物も見かけましたがクズの花を見ると、こいつも自分の遺伝子を残すために苦労していたんだと思うようにもなります。
 東京ではデング熱で蚊が悪者扱いされていて、いたるところで殺虫剤をまいている映像が流れていますが、この殺虫剤は蚊だけを殺すのではないので、たぶん冬越しの昆虫もたくさん殺されいると思います。この光景を見るとレイチェルカーソンの「沈黙の春」を思い出します。そんなことにはならないでしょうが、人に害を与えるものすべてが悪者扱いされるのはさみしい思いがするのは私だけではないと思います。
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 写真は キンモクセイ クズの花


9月おたより

2014年9月 5日

カネタタキ.JPG残暑お見舞い申し上げます。みなさんおかわりないことと存じます。
今年の夏は、7月は猛暑日があり、8月のお盆まではまだまだ暑い日が続きましたが、お盆明けは、雨があり、比較的すごしやすい日が続いています。台風や集中豪雨で各地おおきな災害が出ています。日ごろからの防災には気を付けたいものです。
 先月のお便りで書きました蝉ですが、予定通り、盆前にはツクツクボウシも鳴き出しました、草はらでは、キリギリスにかわって、コオロギたちも鳴きはじめました。写真のカネタタキは秋を代表して鳴いてくれます。「ちん・ちん・ちん」とカネをたたく音が秋の夜長には無くてはならない生きものの一つだと思います。このほかにツヅレサセコオロギは御存じ冬仕度をしなさいと鳴いてくれます。そうこうしていると、この昆虫を捕まえに、モズが山から草はらに帰ってきます。モズの秋の高鳴きです。毎年9月の中旬には鳴いてくるのを確認していますので、お聞きになられた方は、教えてください。
 川端通りの桜の木は、まだモンクロシャチホコガにはやられていまあせんが、夏の終わりには、桜の葉も最後の役目として、この毛虫に葉を食べつくされます。私も知らなかったのですが、このモンクロシャチホコガの幼虫は食べられるそうです。なんと茹でて食べるのですが、ほのかに桜の葉の香りがするというから面白いものです。実を言うと昆虫食なるものがひそかにブームになりかけているというのです、その手の本も数冊出ています。基本葉を食べる昆虫は食べられるようで、土などを食べているカブトムシの幼虫は向かないようです。
イナゴなどは私も食べたことがありますが、毛虫はちょっと考えものです。
 話を戻して、今年の蝉が最後に聞くのはいつになるでしょうか、ちなみに2012年は9月24日ツクツクボウシ・ミンミンゼミ 昨年は10月2日ツクツクボウシでした、季節の移り変わりを身近な生きものを身近な生きものから感じられることができる環境にいることを喜びたいと思います。

 写真は カネタタキ 

8月おたより

2014年8月14日

酷暑の夏がやってきました。今年は例年より暑くなく、冷夏と言われていましたが、蓋を開けると何のことはない、例年通りの酷暑です。毎年のこの暑さにはなれたいものですが、個人的には・寄る年波には勝てないようになってきました。 夏の暑さに元気なのはやはり蝉だけでニイニイゼミ アブラゼミ クマゼミ ヒグラシ ミンミンゼミと例年のゼミが時期を少し早めて鳴きはじめています。
蝉は地上にいるのは一年ですが、地下には5年ほど生活していますから、結構長生きの昆虫でもあると思います。蝉であと残りはツクツクボウシですが、このセミの声を聞くと夏の終わりを告げてくれ、子どものころには夏の宿題をせかされた記憶がよみがえります。
鴨川の水位も低く、子どもたちと水生昆虫の観察会をしましたが、例年数種類採れるヤゴも少なく、ヤツメウナギはいませんでした。珍しいところではナマズやサンショウウオの雑種ぽぃのがいました。聞くところによると鴨川にはすっぽんが数匹いるようで、夜には土手に上がっているのを見た人もいます。
鴨川ですっぽんは外来のものでないことを祈りたいものです。
 草刈りをしていたら、幼虫のカネタタキをみつけました。もうすぐ羽根がは生えると、チン チン チンと秋を告げてくれることだと思います。
例年この時期には私は山に入ります。「ママタビ」を取りに行くのです。150.JPG
マタタビは塩漬けにするのもいいのですが、私は虫えいの物をとり、お酒につけています。虫えいものには珍味とされていいて、数年かけるとおもしろい酒ができます。においが気になる方もおられますが、このにおいもなれてくるといい感じになるのです。一度試してみてください。
スズメバチ アシナガバチは社会性の蜂ですが、写真のクマバチは攻撃性もそれほどないので刺すことはありません。私の手の上で休んでくれています。

 害虫は例年よりは少ないようですが、数か所でイラガも発生したので、団地内では薬剤散布を行いました。一度の散布ですべての害虫は退治できませんが、イラガ チャドクガは気を付けてください。

7月おたより

2014年7月 6日

 キリギリスの鳴き声が夏を告げています。みなさんお変わりないことと存じます。7月ということは一年もあと半分ということです。年を重ねると一年が早く感じる法則は「ジャネーの法則」というらしいのですが、「50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。」という考えだそうです。そういえば子どもの頃は、一日が長くてたくさん遊んだ記憶があります。その長い一日を、大切に使ってほしいものです。
草花 樹木は一年をどのように感じているのでしようか、御天道さんの傾きを感じながら、葉を出て光合成をしながら、栄養分をためて、うごけないので紫外線から身を守るために色を付けたモリアオガエル.JPGり、次に命を伝えるために蜜を作り、花粉をつけて虫を呼び込む工夫をしているようです。
 毛虫は今のところ大量発生はしていません。空梅雨の影響かそれほど多くの虫は出ていません。このまま猛暑になると生きものが動けなくなります、小さな生きものは動ける気温が決まっていて、35度を過ぎると動きが鈍くなります。しかし、蜂はそうではないようで、35度ぐらいなら平気です。ただ47度になると死んでしまします。もちろん人ももちません。
スズメバチの巣を今年は、今まで4個除去しました。以前はこのようなスズメバチは都会には暮らしていませんでした、生垣の中に作ることがおおく、先月も書きましたが、これほど多く見かけることは近年まれです。スズメバチが飛んでいたらむやみに近づかす、いたずらに刺激しないようにしてください。これからどんどん巣は大きくなります、働き蜂がどんどん生まれて女王と助けます、でもじつはこれも自分の遺伝子を守ることをしているだけんのです、女王と働き蜂の遺伝子は四分の三が女王とおなじなので、女王を守ることは自分を守ることと同じぐらい大事なことなのだそうです。
 住宅地内の薬剤散布は梅雨明けぐらいを予定しています。後日お知らせいたします。     

                                         写真はモリアオガエル雄雌   

6月おたより

2014年6月 1日

 6月に入り 梅雨という日本の二番目の夏がやってきます。気象庁の話しでは、例年よりも梅雨入りは遅くなり、7月の半ば以降まで続くということだそうです。梅雨は、じめじめして鬱陶しくてとても嫌な季節ですが、植物にとっては大事な雨でもあります。
先日雨水の会の方が、雨水利用をすることで、節水になると言ってきたけれど、これからは雨水を地下に戻して、水を循環させることのほうが大事になってくる。お茶碗一杯で1200Lの水が蓄えられるということだそうです。雨水は初期雨水さえ取り除けば、洗濯の水やトイレの水として利用するいわゆる中水(上水 下水の真ん中)利用が進められてきましたが、やはり本来の水は地下に返して循環が大事なようです。そのためには土のある土地が必要になります。アスファルトやコンクリートで覆わないまた覆っても、水が地下に流れる透水型のものがいいようです。
 京都には昔から地下水を利用してきた経緯があり、近くの豆腐屋さんは以前井戸水を利用して豆腐作りをされていました。有名なところでは、梨木神社の水 松尾大社の水 藤の森 花背峠 水尾の里 貴船 伏見の名水などたくさんあります。
京都の地下水は約211億トンの地下水がたまっているそうです。琵琶湖が大体270億から275億トンぐらいですから,それに近い量がたまっているということです。以前小学校で井戸を掘ったことがあるのですが、14mという深さでもとてもきれいな もちろん飲める水が出ました。この地下水がいつまでも出つづけるには、土の土地はこれ以上に減らしたくないものです。
仕事をしていたら スズメバチの巣を発見しました、黄色スズメバチ.JPGちょうど女王蜂が留守をしていたので、すぐに除去しました。この時期はまだ働き蜂が出ていなので、巣をそのままとることは簡単ですが、働き蜂が巣から出だすと手に負えません。
大きな蜂を見つけたら自分で除去しないで、連絡ください。巣のおおきさにもよりますが対応出来るかと思います


   写真は  キイロスズメバチの巣

5月のおたより

2014年5月12日

5月になると山にも里にもすがすがしい季節になります。山には夏鳥が訪れ、テントウムシは4月15日 オオルリは17日に声を聞きました。アゲハも19日には飛んでいて ホトトギスの仲間のツツドリの声を5月1日に聞きました。東山も萌黄色で、山がよみがえったような気がします。メジロは公園の近くでさえずり、生きものが生き生きとし出す5月です。「目に青葉山ホトトギス初鰹」まさしくそのままの、初夏になりました。
花粉症のかたもこの時期には檜の花粉も収まり外に出かけても大丈夫な時期かと思います
春の花の時期は90.JPG短くて、レンギョウ ユキヤナギ 山吹 桜 コブシ モクレン サンシュウなどは、人に春の訪れを知らせるとすぐに花の時期を終わらせてしまいます。この花たちが咲く時期は、まだ昆虫の種類が少ないのですが、心配する必要はありません、コブシもソメイヨシノもサンシュウもしっかり実を付けています。短い花の開花時期でもちゃんとそれに合わせた生きものがいるから自然は不思議です。
 昆虫が出てくるということはそれを食べる生きものも当然出てきます。ムカデやクモ、ヤモリなどです。一見気持ち悪い生きものですが、この生きものたちのなかからヒントをえた身近な発明品などもあります。
ヤモリの足からは、接着テープが開発されています。このテープは何度もつかえて接着が可能というすぐれものなのです、雨が降っても濡れない蝶の羽なども汚れない濡れない布が開発されています。身近な生きものはこれからも人のため、地球のために力を貸してくれることだと思います。そんな思いを持ってこれから出てくるであろう初夏の生きものを見てあげてください、きっと見方が変わると思いま65.JPGす。
 ボタンの花が咲いていました。「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉が有名です、女性の美しさを表したことで有名ですが、この花の漢方には婦人病に効く効能が含まれているといわれています。花も生きもののそれぞれ人には大事な隣人なのかも知れません。
                        写真は アゲハ    ボタン

4月のお便り

2014年4月 2日

日に日に春めいてきました。みなさんお変わりないことと存じます。春に三日の晴れ間なしと言いますが、3月は雨がふりました。昔は春雨なんて言いましたが、しっかり振るので、「濡れてまいろう」というわけには行きません。
 桜が桜 蕾.JPG開花しています、桜の花は開花宣言が聞かれてから一週間ほどで満開になります。その花に誘われて人が動き出します。ソメイヨシノはご存じどれも同じもので、俗にいうローンです。ですから花も同じ地域にあれば同じ時期に咲くということです、高野川沿いの桜は毎年見事に咲き、加茂大橋から北を眺めると、春霞の様に見えます。
葉が茂り出すころには、人は木陰ぐらいにしか思えなくなりますが、桜は来年の準備を始めます。夏の日差しを浴びて栄養を蓄えて、冬芽を育て、秋の初めにはその栄養を作るための葉を、モンクロシャチホコガなどの毛虫の命をつなぐために与えて、残りの葉を散らします。人のために咲いているのはないですが、けなげな桜は、きっと来年も開花を待ちわびる人や生きものを思っているのでしょう。
 今年のツバメは遅かったです、昨年は私の記録ですと1月26日に加茂大橋で確認しています。今年も同じ大橋ですが3月21日でした。モンシロチョウは29日です。やはり冬は寒かったのでしょうか、生きものが飛ぶのがDSCN0529.JPG遅れているのでしょうか、春の渡りの鳥で少し珍しいものを見つけました、というより見ました。100以上の群れで移動しているヒレンジャクです。群れの中に鷹のような個体が入り数羽がパニックになり現場のガラス窓にぶつかり死んでしましました。一羽が動けなくなり写真に収めました。
この鳥は京都で見かけるのは初めてです。
 外仕事をしていると意外なものを見ることがあります、自然の出会いは、いつ起こるか分からないのでわくわくします。同じ場所でも季節が違うだけで出会いはちがい、決して同じ出会いができないのが自然です。アトラクションでは決められた出会いです、子どもたちにはこのような出会いの場所を提供してあげたいものだと思います。

 写真は もう咲きそうなソメイヨシノ 手乗りのヒレンジャクク