2012年9月アーカイブ
残暑お見舞い申しあげます
2012年9月22日
最後の夏が来ました。残暑です。しかし季節が動き出しています。毎日朝から鳴いていたクマゼミが鳴かなくなり、その代わりにツクツクボウシやミンミンゼミヒグラシが鳴き、夕方から夜にかけては、カネタタキやミツカドコオロギ ツズレサセコオロギなども鳴き出しています。
開けたところでは、トンボが群れて飛んでいる姿を観ることも出来るようになりました。都市の中で開けたところに群れているのは、ウスバキトンボです。このトンボは春から夏にかけて南から上がってきて旅をするトンボとして有名です。ヤゴは水温が4℃以下になると死んでしまうというから、何故上がって来るのかはわからないみたいです。昨年はこのトンボが少なくてあまりみられませんでした。季節の生きものをみられないと少し不安になるのは何故でしょう。都会でしっかり暮らしているコオロギのツズレサセコオロギの鳴き声は「りぃりぃりぃりぃ.......。」と長く鳴きます。この声をききなし(人の言葉に置き換えること)「かたさせすそさせつづれさせ」といいます。「させ」とは針仕事のことです。冬支度を始めなさいと虫に教えてくれています。カネタタキもミツカドコオロギも昔から小さな庭先で暮らしていて、身近にいた昆虫です。そして今もいます。これからくる秋の夜長を前に虫の声を覚えておくと楽しくなるかと思います樹木では近頃葉の色がおかしいものがでています。
樹木の灌水は陽がある時にしてはいけないといわれています。それは土の温度が高く水を入れても水温が上がり根を傷つけるのと、葉についた水滴が太陽光でちょうどレンズの役目を果たして、葉を焼いてしますからです。街路樹の中には葉や焼けたものが目立ちますが原因はにわか雨です。まだまだ日差しがきつい日が続きますので水やりは朝夕の時間帯にお願いします。
竹垣を新しくしました。このごろはお寺でもプラスチックの竹でするところが増えています。しかし、本来は竹でするのが一番いいのです。もちろん竹は長くは持ちません。でも朽ちてくる事に深みを感じることが出来るのは日本人ならではなのです。竹藪が反乱しています。これは竹製品が中国から安価ではいるからです。今では真竹の竹藪が少なくなり、貴重になりつつあります。環境を守る意味でも大事な事なのです。(写真 こんな事があっていいのか、キャベツにアゲハの幼虫が!)
酷暑の夏がやってきました
セミを捕ると大人は決まってこう言います「あのな、セミは一週間しか生きられないから捕まえら逃がしたげや」しかしこの一週間というのは本当ではないことが近頃の研究で確かになりました。セミは一ヶ月ぐらい、生きています。ホタルのように水だけで生きているのとは違い樹液を吸っていますので多少は栄養価があるようです。ましてセミは土の中で7年も生きています。外国には17年ゼミ13年ゼミというのがいます。どうやら素数に関係しているようです。ところが日本のセミの7年というのも怪しいようです、樹木の根元から栄養をとる幼虫にとって樹木の種類で早まるというのです。3年という説もあります。こうなると今まで何を教えてもらっていたのか、本当のことは何なのかわからなくなります。そこで、本当にセミは土の中で何年生きているかを知ることが大事になます。セミの卵は、枯れ枝にメスが産みます。ですから剪定などしていると枯れ枝にささくれのようなものを見つけるとその中に卵が入っています。冬の観察会などでよく見つけて子どもたちに見せることがありますがお米の細いのがはいっています。この卵を羽化させて幼虫を土の中に入れて観察すれば何年後に出てくるか調べることが出来るのです、
セミ(クマゼミ)の幼虫は梅雨明け頃、雨の降っている日に出てきます。これは天敵のアリなどの昆虫が地面にいない時をねらっていると言われています。 来年こそ、セミの幼虫を見つけて、透明の植木鉢でアロエを育てて観察してみたいと思います。写真クマゼミの産卵(上) 一齢のセミの幼虫地面に入る前(下)
電力不足が気になる7月
樹木は気温を下げるだけではなくフィトンチッド (phytoncide)いわれる効果があるといわれています。簡単に言えば樹木が傷つけられた時に殺菌効果を持つ物質がでるそうです。傷がどうして付くかといえば、ムシがかじったり、木が風でこすれて傷が付いてでるそうです。こうなると虫も大事かと思いたくなるのですが、、、、。
さて夏の虫といえばセミですが、例年通り6月末にニイニイゼミが鳴き出しました。順調に行けば中頃からアブラゼミクマゼミヒグラシツクツクボウシミンミンゼミとないてくれるはずです。
写真カブトエビでんでん虫
薬剤散布のお知らせ
日時 7月17日火曜日午前8時30分から10時頃まで
雨天の場合は順延致します。 薬剤 トレボン乳剤 2000倍 |
6月になりました
樹木がどんどん茂りだしています。生け垣・灌木剪定をおこないます。主にアベリアサツキツツジユキヤナギなどを中心に除草作業の随時おかないます。中木剪定としてはサザンカツバキなど春に花が咲いてものを中心に剪定作業を行います。サザンカツバキにつきましてはチャドクガが発生していましたら随時薬剤散布をおこなう予定です。このドクガは刺されると全身湿疹がでて、痛がゆくなり子どもさんは病院に行かなければならないほどです。もちろん大人の方も刺されると大変です。
6月は生きものにとっては過ごしやすい様です。この時期に春に出てきた甲虫などは後尾を始めますし、たくさんの花が咲き始めます。また、畑の作物も露地ものが出回り家計にも助かります。昆虫はたいてい暑い夏は動かないものが多いのでこの時期にしっかり蓄えて秋の過ごしやすい時期の備えているのかもしれません。
写真ハナムグリホタルブクロ篠突く雨(しのつくあめ)
篠竹 (しのだけ )を束にして地面に突きおろすように、はげしく降る大雨、豪雨。篠竹は、細く群がり生える竹のこと。
風薫る5月です
6月の管理作業
6月4日から管理作業に入らせていただきます。今回の作業は主に除草作
業・灌木剪定中低木の剪定になります。薬剤散布につきましては後日連絡致しますが、チャドクガなどが発生していましたら部分防除という形で散布をおこないます。このドクガは指されると大変な事になります。
個人邸に付きましては下記のアンケートにご記入頂まして。団地管理事務所前に小泉造園のポストに投函してください。
コモン管理に入らせてから順次おこないます。小泉携帯番号 090-3896-7694
剪定について
そのほかお庭の相談
団地番号 邸
連絡先
風薫る5月になりました
生きものが動き始めています
田圃には5月上旬に早手の苗が植えられるため「しろかき」始まりました。水が入ればそれを待ってたかのようにアマガエルが鳴き始めました。小川にはメダカやザリガニが動き始めそれをめがけて子どもたちが集まってきました、雑草のなかで、カラスノエンドウが大きくなり始めています。子どものときに笛にしてあそんだ方もおられると思います。しかしこのマメは5月中頃には黒くなり笛は出来ません。ほんの2週間ぐらいしかあそべないのです。コンピューターゲームはいつでもあそべますがこれは期限付きです。小さい時に野原であそんだ記憶は今も鮮明に残っています。子どもたちに初夏の草花遊びをしてほしいと思います。
芽吹きが始まると虫も飛びます
ツバメも虫を捕まえて、巣作りをはじめています。メジロも近くでさえずり始めています、団地内のもレンゲを植えてあるところがありたくさん花を付けています。探してみてください。ツツジのつぼみがふくらみ始め、アメリカハナミズキは満開です。人も温かくなると動き出します。そう考えると生きものはやはり同じなんだと思います。暖かくなることで動き出す。ところが反対に動きをやめるものも実はいます。冬の間私たちを楽しませてくれたスイセンは葉を落とし葉っぱが黄色くなり始めます。同じようにヒガンバナももうすぐ消えてしまいます。これらの生きものは他のものが動かないときに冬の太陽を独り占めしてみんなが動き出したら眠るという植物です。生きものはそれぞれ棲み分けをして自分の遺伝子を護っているようです。
団地内の蜂
団地内にキイロスズメンバチ・アシナガバチが飛び始めています。これは年を越した女王蜂であることが多いです。今は巣作りを始める時期です、巣作りを始めたら危ないですから注意してください。決して捕まえたりしないようにし
てください。働き蜂ほど攻撃性はないですが雌ですから針を持っています。クマバチは攻撃性はありません。 写真はナミアゲハ モンシロチョウ
サクラの開花
ケヤキ モミジ レンギョウ ユキヤナギの枝先も花をつけたり葉を膨らみ始めています。季節の変わり目で雨の日が続きますが、「雨は花の父母」といいますこれも植物や生きものにとって恵みのものです。
鴨川の柳が緑色に変わってきました。春の風に入れている景観は冬の木枯らしではない暖かい感じがしています。この春を待っていたかのように雑草といわれる植物が芽を吹き始めました。オオイヌノフグリ ナズナ タネツケバナ オランダミミナグサこのごろあまりみられなくなった「ツクシ」も出てきています。
私ごとになりますが、小さいときに毎年「ツクシ」取り行かされました。行かされたというのは、「ツクシ」を食べた記憶がないのです。採るだけとって、子どもの私には食べさせもらえませんでした。「蕗のとう」も摘んだ記憶だけがあります。子どもには苦くて食べられなかったのかもしれません。しかし、この季節が来ると何故か田圃の畦や河川の土手に出かけて「ツクシ」を探しています。食べなくても摘んだ記憶だけで食べてみようと思えるものだと感じています。最近では「ツクシも蕗のとう」も残念ですがスーパーにパックで売られています。少し近くの空き地に行けばまだ「ツクシも蕗のとう」もあります。
出来れば子どもと探しに行き、記憶の残したいものです。
こぶしの花が少しずつ膨らみ始めてきました。団地内の桜つぼみも膨らみ始めています。今年の春は花の時期がかさなり、一度に沢山の花を見られそうです。
こぶしのつぼみ田んぼの畦のつくし 蕗のとうです。土手にはカンゾウも出始めています。野の花を摘みに出かけてみましょう
今回の冬は...
ウメの花が例年より少し遅れて咲き始めてきました。例年というのは人が決めていることで植物にとっては、咲く時期が来たら咲くということだと、桜守の佐野籐右衛門が云っていたことを思い出します。植物の花は人のために咲いているのではありません。昆虫を呼び寄せて実を結ばせるためです。虫が来る花をみて美しいと感じるのは、花の魅力なのかもしれません。もしかしたら、人も虫も同じ美観を持っているのかも(笑)
さて春近しですがみなさんはどこから春を感じられますか。
梅の花モモの花、道ばたのカンサイタンポポ、イヌフグリ、タネツケバナナズナの花、団地内のケヤキの小枝が日に日に膨らんでる姿、鳥を観ている人はサギなどの飾り羽根や鴨やカラ類などが集団から離れて「つがい」を作り出した姿、街中のスズメの鳴き声が変わってきたり、里山ではウグイスの初鳴きやキジが休耕田に現れて一声なく姿、ヤマアカガエルが田圃の水たまりに卵を産み出した姿、モンシロチョウ・ツマキチョウが飛び出したり、花粉症のかたは鼻がむずむずしだしたら、車を運転される方は窓越しのぽかぽかと感じてきたら、春はすべての生きものが動き出す時期です。道ばたのロゼット状になっていた草も少しずつ背を伸ばし始めてきます。ツバメが例年河川にこの時期やってきます、そうなるといよいよ春本番ですね。キーワードを探して春を見つけてください。
滋賀県の方は比良八講荒れじまいという自然現象が起これば春が来るといわれています。今年も比良山にはたくさん雪が積もりました。この雪解け水は琵琶湖にながれて冷たいので琵琶湖の下に流れ着きたくさんの栄養と酸素を運んでくれるようです。堆積したものを水面近くにあげるそうで自然の撹乱のようです。このことがたくさんの生きものを育てる琵琶湖になるようです。
関西の方はやはり何と言っても東大寺二月堂のお水取り(3月1日から14日)が終われば春が来ると言われますね。
一月もあっという早さで過ぎて行きました
高野川の河川工事のことを先月書きましたが、よく見てみると中州のところにテープで囲いがしてありました。そのところは土を残しているようです。たぶんこれは、すべて土を取り払うと生きものの住みかもなくなるので申し訳程度に残しているようです。工事前にモニタリング調査をして、保存すべき面積と生きものを調べてからやっているかどうかは解りませんが、河川工事も生きもののことを少しは考えているようです。
2月はいると生きもの(樹木)の動きは少しずつ大きくなります。ケヤキの枝先をみていると小枝の先が少し膨らんできています。またロウバイが咲きだしツバキの花芽が膨らみ始めています。節分を過ぎると日に日に変化しますので団地内の樹木の変化を楽しんでみてください。
冬の楽しみでもある野鳥観察ですが今年は少し違います。街中の街路樹や河川などにあるセンダンサンシュウムクノキエノキアキニレ町屋に植えてあるナンテンやピラカンサスの実はまだどっさり付いています。街中に鳥が降りてこないのです。えさ台は例年メジロでにぎやかなのに今年は回転休業です。イカルの群れも1月
下旬に初めて確認しましたし、ツグミは28日初めて観察しました。まだ山に実がたくさんあるという説と震災の影響だという説といろいろ考えられますが私には解りません。いつもいる生きものが確認できないと不安になるのは私だけでしょうか、こんな言葉を思い出しました。 「Today Birds.Tomorrow Man」直訳すると「鳥たちの今日 人の明日」ですが、身近な生きものから環境のことを考えることは大事なことなのかもしれません。
写真は「フユイチゴ」上「ロウバイ」下です。
新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。 小泉造園
樹木の葉が落ちてすっかり冬支度が整いました。昨年の秋が暖かだったのでケヤキの紅葉が、葉が茶色くなってまだしがみついているのがあります。これから春の芽が膨らみ始めるとその葉も落ちてしまいます。冬至がすぎると樹木の芽は少しづつ膨らみます。芽の変化が暖かい春を運んでくれます。まだまだ寒い日が続き続きますが、団地内の樹木にも目を向けて見て下さい。高野川の河川の土を取り除く工事が始まっていて、ユリカモメや鴨は近づけないようです。昨年見かけた鹿も今年は工事の影響か降りてきていません。河川の浸食工事は洪水が起きた時の対策として行われます。河川工事は生
1月から2月にかけての団地内で管理作業はありませんが、みなさんのお家でできればこの時期に行ってほしい作業があります。一つは樹木の付いた菌類の対策です。すす病の様にカイガラムシの糞などが原因で発生するものもありますが菌類は冬の間ちょうど眠っているときに駆除したほうがいいです。散布するものは殺菌剤で種類によって薬が変わりますので詳しくは
写真は上と中は冬芽です。誰かの顔に似てませんか? 下の写真はイラガのさなぎです。見つけたらつぶしましょう。でも冬鳥のエサにもなります。
晩秋から冬へと代わり始めています
の混群も街中を移動しはじめています。エナガを中心に、メジロ コゲラなどを引き連れています。山の方へ行くとウグイスは入ったりすることもあります。
剪定作業をしていたら樹木の一番上のところでカマキリの卵を見つけました。どうやら今年の冬は大雪になるかもしれません。カマキリはご存じのように卵で冬を越します、蝶々のようにさなぎで冬越しするもの、カメムシ・テントウムシのように集まって超すもの、カナヘビなどは石の下でしっぽを巻いて丸くなり超しています。カマキリの卵は何層にも重なり熱を逃がしにくい構造なのですが、この卵の位地で冬の雪の量がわかるというのですからたいしたものです。人には理解できない様々知恵が、小さな生きものには備わっているようです。人はいつからかそのような力を「科学」という知恵で補っているようです。どのようにしてこの知恵が付いたのかは私にはわかりませんが、生きものは人が考えられない力を生き延びるために得たのかもしれません。たぶん人も同じだと思います。人は生き延びるために生き延び方を考えてよりすごしやすく、より豊かにすごそうとしているだけだと思います。クリスマス お正月をより楽しくすごすために年末まで一踏ん張りです。
秋が日に日に深まって来ています
ミンミンゼミは9月30日・ツクツクボウシは10月1日・ツバメは10月5日に川端御池で確認しています。モズは9月8日に初鳴きを聞いています。これを書いている10月29日にはまだ外でツヅレサセコオロギ・カネタタキが鳴いています。生きものから季節を感じることができる身近な自然が団地内にはたくさんあります。代表なのが紅葉です。紅葉して葉が落ちると寂しさをつれてきてくれます。しかし実りの秋でもあります。これからどんどん秋の味覚が出てきます。今年のカキはどこも豊作のようで、農家のお家のフユウガキはどこも鈴なりのようです。カキの時期になるといよいよ冬鳥の到来でもあります。昔の人は家の軒先の「柿の実は2つ残せ」と云いました。それは何故かと云うと一つは行き倒れの旅人に、そしてもう一つは冬の鳥のエサとして残す、ということです。今でこそ行き倒れの人はいなくなりましたが冬鳥はやってきます。昔の人は、渡りの鳥にも優しい気持ちを持って接していたようです。今のご時世冬鳥に関心を持つ人はどれだけいるでしょうか? 秋の花は菊が日本的でいいですが、この花の栽培は難しく手間がかかるようです。菊をうまく育てている方は、花が終わった時から来年の準備を始めておられます。ツワブキも同じような花を咲かせます。ツワブキの葉の下から蕾を伸ばして11月のはじめには黄色い花が咲きます。この花が咲くといよいよ秋深まります。深まる秋に鴨川には「ユリカモメ」がやって来ます。以前はたくさん来ていましたが、鴨川の魚の取り合いに負けて1月中旬ぐらいまでいますが、カワウやサギに魚を取られているようです。
写真は秋の果実「ザクロ」です。ザクロは鬼子母神の御供えで有名ですが、この実は女性ホルモンが多いという話を聞いてことがありますが本当なのでしょうか?鬼子母神は子宝の神さんでもありますから女性と関係しているのかもしれませんが、本当のことはわかりません。
紅一点という言葉がありますがこの「紅」はザクロの花をさします。夏の緑の葉に赤い花が咲いているこの光景が紅一点の語源だそうです。
団地内は順調に剪定作業が続いています。個人邸もコモンの中に入るときに順次行います。写真は珍しい5つなりのザクロ
10月になりました
彼岸がすぎると生きものは随分変わります。植物では、冬支度をはじめるために葉っぱからの栄養を遮断する用意をはじめます。鴨川の川端通りのサクラが毛虫(クロモンシャチホコガ)にやられて丸裸になりました。サクラの葉の紅葉はそれほどきれいではないのでこの毛虫は役にたっています。というのも桜は9月に入ると早々と冬支度をはじめます。そこで葉を落とす準備を始めるのですがこの毛虫が食べてくれるので葉を落とさずに済みます。葉が土に落ちて分解してサクラの栄養になるには土壌生物の力が必要です。しかしこの毛虫が分解まで行うので早く栄養分になり吸収されるのです。糞は葉を食べたものですから汚くもなく、土になじみます。毛虫といえども来年の鴨川のサクラを満開にするために役に立っていると思えばかわいい?ものです。(笑)
生きものたちも来る冬に向けて冬の準備を始めます。秋の夜長を楽しませてくれたコオロギキリギリスなどは卵を産む準備を始め、カマキリの産卵も始まります。越冬をする昆虫は集団で隠れるところを探し始め、スズメバチやアシナガバチはそろそろ巣の中に雄が出現しはじめてハネムーンの準備を始めます。身近な生きものと同じように人も今年の冬は電気不足でエアコンよりも灯油を買う準備を始めなければならないのかもしれません。10月24日より秋の剪定に入ります。個人邸につきましても例年通り行います下記のところに明記の上(10月30日までに)公団集会所の小泉ポストまで入れてください。写真は 冬の越冬のアオスジアゲハのさなぎ カマキリの夫婦
剪定について
その他の庭に関しての相談
残暑お見舞い申し上げます
秋の天気は変わりやすいものと昔から云われています。「秋の夕焼けは鎌をとげ、秋の朝照りは隣にもいくな」ということわざがあります。夕焼けで秋空が美しいのは、翌日が晴天なるしるしだから、鎌をといで畑仕事の準備をする、朝照るのは雨になるしるしだから、隣に行くのもやめた方がいいといわれました。西から天気が変わるので西が晴れていれば天気がいいと云うことですね。また鳥の中に「イカル」という鳥が秋に秋になると集団で移動して、木の実を食べに街中にもやってきます。その時のさえずりを聞いて、昔の人は聞きなしを(人の言葉に置きかえて云うこと)しています。
本来キリキコーキーという声ですが。「蓑笠着―」「赤べこ着―」とききなして、蓑笠と聞こえたときは時雨れるので傘をもって行く赤べこと聞こえたら晴れるんだと聞きなしていました。もう一つ鳥で秋の訪れを感じさせてくれるのは「モズ」です。以前も書きましたが、「モズの高鳴き75日」(キィーキィーキィーキチキチキチキチ)憶えてくれていはりますか?夏の間、山に行っていたモズが冬の食料確保に里に下りています。そこで高鳴きをします。この鳴き声を聞いて霜の降る時期を予想していました。
昔の人は自然からいろいろなものを感じていたようです。私たちもそのような能力?がまだのこっているかもしれません。それには今より少しだけ身近な自然に近づくことが大事なのかもしれません。
まだまだ残暑が続きますが、季節は秋に向かってきています。今年は電気問題もあり連年より窓を開けて眠ることが多かったように思います。その分夜風が秋めいてくるのを例年より少しだけ早く感じることができたような気がします。
写真 上はフジバカマ下はホトトギスどちらも日本在来の秋の花です
暑中お見舞い申し上げます
今年のセミの初鳴き
6月下旬にニイニイゼミ27日にはキリギリス7月14日にはクマゼミ20日にはヒグラシそしてなんと24日には山科でツクツクボウシが鳴いていました。30日には八瀬でミンミンゼミも鳴いていました。全国的にセミが鳴かない夏といわれていますが、私の記録では、梅雨が早く明けたので身近な生きものたちもそれにあわせているように思います。セミの声は朝早くにクマゼミが鳴き出し、昼間はアブラゼミ朝夕のはヒグラシミンミンゼミが鳴きます。自分の声を他のゼミと交ざらないように時間を区切って鳴いているようです。(一概には言えないこともありますが)
ナデシコが咲見たことありますか?
ワールドカップ女子サッカーでナデシコジャパンが優勝しました。このおかげでナデシコが少しブームになって来ているようです。このナデシコは園芸店で販売されているナデシコではなく、カワラナデシコのことで別名をヤマトナデシコといいます。名前からイメージできるように河原の荒れた土地を好みます。花は可憐な花です(写真)ナデシコはもともと秋の七草の一つで、夏の終わりから咲き始めます。他にオミナエシススキキキョウナデシコフジバカマクズハギがあります。春の七草はみなさん七草がゆにするのでご存じの方も多いのですが、秋は見る機会も少なくなかなか覚えられません。しかしご安心下さい。内緒で秋の七草を覚える方法を教えます。
オ・ス・キ・ナ・フ・ク・ハと覚えて下さい。七草の頭も一文字を取っています。覚えたら、自慢しましょう。そして興味がわけば花を探してみて下さい。昔は身近にあった花ばかりです。オミナエシやフジバカマは蝶々がたくさん来てくれます。アサギマダラという旅をする蝶は、秋の渡りには必ずフジバカマの蜜を求めて立ち寄ります。身近な植物から身近な自然を感じることができます。
7月に入りいよいよ夏本番です
みなさんおかわりございませんか。6月の北大路住宅の剪定も無事終了致しました。個人的でまだのところもありますが順次施工していきます。この時期サザンカ ツバキにつくチャドクガ今はまだコモンの中では発生していませんが、バラ科に付きやすいイラガが出てくる頃です。コモンの中に入るときはできるだけ長袖がいいかと思います。
梅雨の時期に咲く花はアジサイ クチナシなどが有名です。クチナシは雨の中ほのかな香りをただよわせてくれます。香りは記憶と結びついているとか云われていますが、みなさんそれぞれの記憶の中にクチナシの香りがあることだと思います。クチナシの香りをかいで記憶をひもといてください。この時期にしか思い出せない記憶があると思います。こどもたちにもできるだけ身近な自然を記憶の中にしまい込んでほしいものです。大人になり京都を離れたときに街角でクチナシの香りをかいだときに、北大路住宅のコモンの中の風景が思い出せれば、それはその人にとって原風景となるでしょうから。
しかしこのクチナシにはオオスカシバという蛾の食草です、あっという間に葉は全部食べられ、下手をすると花までかじってしまいます。
一見蜂の要に見えますが、これは擬態しているので刺すことはありません。蜂は剪定作業中に3ヶ所で除去致しました。コガタスズメバチです。このスズメバチはそれほど攻撃性はありませんがやはり刺されます。まだ女王バチだけだったので退治することができました。相手も女王バチを守るために刺すので近寄らなければ攻撃はしてきません。しかし気をつけてください剪定でさわっていないところで巣作りをしていることもあります。
写真オオスズメバチ
薬剤散布のお知らせ
7月12日午前9時から12時頃まで
コモン内 緑地集会所回り 薬剤 トレボン乳剤 2000倍 高木にも散布致しますので窓等は閉めて下さるようお願いします。 当日雨が降れば順延(13日)になります。雨が続けば順次順延になります。 |
梅雨に入りました
例年と違うと比べてしまいがちですが、生きものからしたらいつも同じ時期に動いているのですから間違いがないのです。
ホタルブクロが咲き始め雨を待ってモリアオガエルも鳴き始めて来ました。田圃にはアオガエルからトノサマガエル ツチガエルと鳴き始めています。東山で
はホトトギスも鳴き始めていよいよ夏に向けて進んでいるようです。団地内の雑草と呼ばれる草も一雨ごとに背を伸ばしていいます。その雑草もよく見ると春の雑草ではなく夏の雑草に変わってきました。春の雑草は、ヒメオドリコソウ カラスノエンドウ ナズナ タンポポ オオイヌノフグリなど背が比較的低いものが多いのですが夏の雑草はイネ科のものが出てきてカラスムギやチガヤ秋に花を咲かせるセイタカアワダチソウアレチヌスビトハギなどが出てきました。よく見ると雑草もそれぞれすみ分けをしていて短い命を次の世代に引き継いでいるようです。
雨が多いと樹木で、やっかいなのがアブラムシや菌の繁殖です。うどん粉病や炭そ病 紫カビ病などが多く出ます。この時期ウメの葉が縮れ(縮葉病)またはアブラムシが葉の中に入って膨らんでいるのが良くみられます。葉を落とすか薬をまかないとこの病気は治りません。薬を散布するのも葉を落としてからの方が効果が出ます。
菌の繁殖を抑えるのは風通しを良くするといいと云われています。そのため、灌木や低木などの剪定はこの時期大事になってきます。
写真はアザミ シロカキツバタ
コモン内及び住宅回りの6月の剪定は6月10日頃までを予定しています。(雨天等で変更あり) 個人邸はポスト・または下記のところに連絡お願いします。
小泉造園携帯番号 090-3896-7694
薬剤散布は後日連絡致します。 |
季節はすっかり初夏です
下記の日程で団地内の管理作業に入ります。
6月の管理作業日程(予定)と作業内容
日程 5月30日(月)から
作業内容 各コモン内剪定(低木 灌木) 除草作業
団地まわり灌木剪定除草
薬剤散布につきましては後日お知らせします。
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(日曜・第二・四土曜日・雨天日の作業はありません。)
下記のアンケートは5月28日までに集会所小泉ポストまで入れてください。
小泉携帯090-3896-7694(作業中で電話を取れない場合あり)
個人邸剪定アンケート (下記のところに団地番号を記入下さい)
個人邸は随時コモンの作業の中で行います。
剪定について
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団地番号 お名前
風薫る五月
例年だと「卯の花の、匂う垣根にホトトギス、早も来鳴きて忍音(しのびね)もらす、夏は来ぬ」といいたいところですが、全体的に夏鳥の渡りは遅れているようです。宝ヶ池のオシドリも4月16日にはまだいました。ホトトギスは托卵をするので夏鳥としては他のとり(ウグイスなど)が巣作りをはじめた頃にやって来ます。初夏に窓を開けていると夜中に東山に鳴きながら飛んでいく声が聞けます。
この歌詞を聞いていると卯の花の匂いと ホトトギスの声そして初夏の風まで見えてくるから不思議です。唱歌にはこのような元々日本がもっていた「原風景」のような空間を言葉で綴りイメージできる歌詞はたくさんあります。いつまでもこの歌詞が歌い続かれることでこどもたちにも思い起こせるこの景色でありたいものだと思います。
この歌の二番は「五月雨」が出ていますが、陰暦の五月ですから今の梅雨にあたるようです。昨年の梅雨は初め空梅雨で後半豪雨のような雨が数日続きました。今年はいろいろな意味で穏やかな梅雨がきてほしいものです。
5月のはじめの東山や北山をご覧下さい。山がもえぎ色になっています。新緑にはまだならない春の雑木が新芽を吹いた色鮮やかな「もえぎ色」誰が名付けたの
か知りませんが5月のはじめのころだけみられるこの山の色です。是非「原風景」の中にとどめておきたいものです。団地内のケヤキなどの落葉樹はがちょうどこの色を作り出します。一度こどもたちと眺めてみてはいかがでしょうか。
写真は里山のショウジョバカマ コバノミツバツツジのトンネル
東北関東巨大地震
季節が巡り春の訪れ共に記憶がついてきます。震災復興には時間がかかりそうですが一人一人ができることを少でいいので行うことが今後の日本をがんばれることだと思います。
3月は例年に無く寒い日が続きました。そのおかげで春の花の開花が一斉になりそうです。鴨川のヤナギも緑の芽を吹き出しました。キチョウは成虫で越冬するので春を告げる蝶ではないのですが。モンシロチョウはさなぎで越冬するので春告げ蝶です。22日が私の初見です。ウグイスも今年は遅くて、例年2月の半ばには聞けますが今年は3月5
に取りに入ったようです。ではこの花の実を結ぶためにどの虫が花粉を運んでくれるのでしょうか?実は虫ではなく、鳥です。ウグイスやメジロなどの小鳥がツバキの花をついばみます。そのためツバキは花びらが落ちないようでがくを頑丈にしなくてはならなくなりました。ツバキの花はがくごと落ちてしまうのはそういう訳なのです。生きものはうまく共生して命をつないできたようです。命をつなぐこのことが
文章表現が下手でうまく表現できません。誤解されましたらお許しください。植物の命と人の命は同じではありません。
三寒四温という言葉のとおり...
高野川の桜の芽
日に日に膨らんでいるのが観てとれるようになりました。梅は例年より少
し早い開花だったのかと思います。この分だと桜も少し早く咲きそうですが今後の天候にもよります。桜の開花や梅ツバキヒバリのさえずりウグイスの初鳴きなどは生物季節現象といって科学者が法則性を科学的に証明しています。桜の平均開花日は緯度1度で 4.8日、経緯 5度で3日 海抜高度 100mで 1.2日進むとされています。文献によると「それらは農事の目安となる生物の現象を記載しながら、季節ごとの天候の推移に気を配っていた」(明治時代の気象庁の都道府県気象月報)との記述があります。それほど昔から生きものと季節の関係を調べていたようです。しかし私はそんな科学的なことは科学者に任せておいて、来るべき春がそこまでやって来ているんだということを五感で感じたいものです。
団地内にも春の訪れ
バーチャルではなく五感をフルにつかった体験ができます。大自然はそのところに出向いていくことで感じますでも、都会の中の身近な自然はこちらから手を伸ばせば感じることが必ずできます。小さな春の訪れをこどもたちには是非とも感じてほしいものです。子どもの目線は大人より低いですから、大人が見落とす小さな発見があります。その発見を共感して受けて止めることが大事な時代なのかもしれないと思います。
暖かな日差しのある日は是非団地内の春探しをしてみてください。きっと身近な自然に気がつくことができると思います。春の発見を私にも教えてください。
写真は モズのハヤニエまだ食べ忘れています。薄氷の中のアカガエル卵塊。
毎日寒い日が続きます
毎日寒い日が続きます。みなさんおかわりないことと存じ上げます。1月はいく・2月は逃げる・3月はさる などと昔の人はうまくいったものです。お正月が過ぎてあっという間に2月です。節分寒波などと云われていますが、今年の節分は寒い日が続いたのでお天道様もここらで少し暖かく春を感じてもらおうと言うのでしょうか幾分ゆるむと気象庁が伝えていました。朝の冷え込みは相変わらずですが、お日様の力は日に日に暖かさを運んでくれています。
今年にはいり北は大雪、南は霧島連山の新燃岳が噴火、おまけに鳥インフ
ルエンザが出てきて各地で防止活動が続けられています。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。2月の半ばには花粉が飛び出しそうで、春の装いとともにマスクが手放せない時期にもなります。
一部は人的な問題も含まれていますが。自然の力の偉大さを痛感するものです。
もしかしたら今まで自然を軽視しすぎて大きなしっぺ返しがここにきてやって来たのかもしれません。
団地内の樹木にも立春に向けて動き始めています。ケヤキの芽や桜の芽レンギョウの芽ユキヤナギの芽など日に日に膨らみ早いところではボケの花が咲いています。梅も少しずつふくらみかけています。ロウバイ・カンツバキがまだがんばっていますが、ぼちぼち次の季節へ渡してもいいようです。例年2月の半ばにはウグイスの初鳴きが聞けます。高野川の鴨たちも少しずつペアを作り始めて来ました。ユリカモメの数が12月に比べて多くなりました。琵琶湖で暮らしていたものが渡りのためにエネルギーを蓄えにエサが豊富な高野川や賀茂川にやって来たのだと思います。(人がパンなどもエサをまいています、その影響もあるかも)
今年の桜は今から楽しみでもあります。というのもこれだけ寒い日が続くと一斉に開花するからです。休眠打破という言葉をご存じの方もいらっしゃるかとおもいますが、一定の寒さが続くと開花のスイッチが入ります。そのスイッチが寒いとどの木も同じ時期になるので今年の桜は一斉に咲いて気温にもよりますが暑いと咲いている時期が少ないかもしれません。
季節は少しずつではありますが春にむかっています。下草の雑草といわれる草たちにも目を向けてみて下さい。日当たりのいいところではイヌフグリが咲いているかもしれません。
季節の変わり目です、体調管理にはくれぐれもご注意して下さい。
写真は コブシの冬の実です 赤い実がぶら下がり鳥のエサになります。
新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。 小泉 造園
年末の大雪はビックリしました。朝方に降り出したかと思うとずんずんつもり、一日中降り止まず大変な年越しになりました。
冬至がすぎたので日に日に昼間の時間が長くなりますが、これから2月の節分に向けて本格的な寒さが到来します。一番体調には気をつけたい時期でもあります。ご自愛下さい。
植物などの生きものは冬至を境に少しずつ春の準備を始めています。ロウバイが咲きサザンカに継いでカンツバキ ワビスケそして春の訪れとともにツバキが咲きます。ビワの花が今が盛りに咲いています。下向きな花ですが、6月に実をつけるため、けなげに咲いている姿に「がんばれよ」声をかけてみたくなります。
落葉樹のケヤキやムクノキエノキモミジなども梢の先の芽を日に日に膨らましています。寒くて下を向いて歩きがちですが、その変化に少し目を向けると必ずやってくる春の姿を今から楽しみにもなります。
ユリカモメが高野川にもたくさんやって来ています。鴨たちも増えています。12月にはこの高野川に鹿の親子が迷い込んでいました。鹿も害獣などと云われていますが、中州の草の中に隠れているのを眺めていると結構かわいいものです。しかし 一つの生きものが増えすぎると云うのは生態系に大きな影響を与えるようで山が荒れてきているなどと云
われています。人はどうなんでしょうかね。
1月の終わりから2月にかけて寒の入りの時期に植物肥を入れる時期でもあります。果樹や花のものは寒肥を入れると随分花付きも実の付き方も違います。連絡頂ければ寒肥も入れさせて頂きます(一本1000円~1500円程度)。私どもの寒肥は油かす 骨粉サンタカラ 鶏糞腐葉土 などの有機成分をつかっています。