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残暑お見舞い申しあげます

2012年9月22日 23:02

残暑お見舞い申しあげます。
 最後の夏が来ました。残暑です。しかし季節が動き出しています。毎日朝から鳴いていたクマゼミが鳴かなくなり、その代わりにツクツクボウシやミンミンゼミヒグラシが鳴き、夕方から夜にかけては、カネタタキやミツカドコオロギ ツズレサセコオロギなども鳴き出しています。
 開けたところでは、トンボが群れて飛んでいる姿を観ることも出来るようになりました。都市の中で開けたところに群れているのは、ウスバキトンボです。このトンボは春から夏にかけて南から上がってきて旅をするトンボとして有名です。ヤゴは水温が4℃以下になると死んでしまうというから、何故上がって来るのかはわからないみたいです。昨年はこのトンボが少なくてあまりみられませんでした。季節の生きものをみられないと少し不安になるのは何故でしょう。都会でしっかり暮らしているコオロギのツズレサセコオロギの鳴き声は「りぃりぃりぃりぃ.......。」と長く鳴きます。この声をききなし(人の言葉に置き換えること)「かたさせすそさせつづれさせ」といいます。「させ」とは針仕事のことです。冬支度を始めなさいと虫に教えてくれています。カネタタキもミツカドコオロギも昔から小さな庭先で暮らしていて、身近にいた昆虫です。そして今もいます。これからくる秋の夜長を前に虫の声を覚えておくと楽しくなるかと思います樹木では近頃葉の色がおかしいものがでています。
 樹木の灌水は陽がある時にしてはいけないといわれています。それは土の温度が高く水を入れてScreenShot073.pngも水温が上がり根を傷つけるのと、葉についた水滴が太陽光でちょうどレンズの役目を果たして、葉を焼いてしますからです。街路樹の中には葉や焼けたものが目立ちますが原因はにわか雨です。まだまだ日差しがきつい日が続きますので水やりは朝夕の時間帯にお願いします。
 竹垣を新しくしました。このごろはお寺でもプラスチックの竹でするところが増えています。しかし、本来は竹でするのが一番いいのです。もちろん竹は長くは持ちません。でも朽ちてくる事に深みを感じることが出来るのは日本人ならではなのです。竹藪が反乱しています。これは竹製品が中国から安価ではいるからです。今では真竹の竹藪が少なくなり、貴重になりつつあります。環境を守る意味でも大事な事なのです。(写真 こんな事があっていいのか、キャベツにアゲハの幼虫が!)