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酷暑の夏がやってきました

2012年9月22日 23:01

ScreenShot071.png 酷暑の夏がやってきました。先月セミの話を少し書きましたが、今回もセミです。セミは夏の王様で、夏休みの子どもたちの一番のお気に入りのようです。私の家の前の子どもは朝起きたらすぐに虫取り網とかごを持って公園に出かけていきます。朝からセミとる子どもを見かける事が少なくなった昨今うれしいものです。ヒグラシミンミンゼミと7月の終わりから鳴き始めてきました。盆前後にはツクツクボウシも鳴き出すでしょう。「虫捕る子だけが生きのこる」という本がありますが、まさしく夏の子どもは昆虫が大好きです。
 セミを捕ると大人は決まってこう言います「あのな、セミは一週間しか生きられないから捕まえら逃がしたげや」しかしこの一週間というのは本当ではないことが近頃の研究で確かになりました。セミは一ヶ月ぐらい、生きています。ホタルのように水だけで生きているのとは違い樹液を吸っていますので多少は栄養価があるようです。ましてセミは土の中で7年も生きています。外国には17年ゼミ13年ゼミというのがいます。どうやら素数に関係しているようです。ところが日本のセミの7年というのも怪しいようです、樹木の根元から栄養をとる幼虫にとって樹木の種類で早まるというのです。3年という説もあります。こうなると今まで何を教えてもらっていたのか、本当のことは何なのかわからなくなります。そこで、本当にセミは土の中で何年生きているかを知ることが大事になます。セミの卵は、ScreenShot072.png枯れ枝にメスが産みます。ですから剪定などしていると枯れ枝にささくれのようなものを見つけるとその中に卵が入っています。冬の観察会などでよく見つけて子どもたちに見せることがありますがお米の細いのがはいっています。この卵を羽化させて幼虫を土の中に入れて観察すれば何年後に出てくるか調べることが出来るのです、
 セミ(クマゼミ)の幼虫は梅雨明け頃、雨の降っている日に出てきます。これは天敵のアリなどの昆虫が地面にいない時をねらっていると言われています。 来年こそ、セミの幼虫を見つけて、透明の植木鉢でアロエを育てて観察してみたいと思います。写真クマゼミの産卵(上) 一齢のセミの幼虫地面に入る前(下)