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10月 お便り

2012年10月20日 09:40

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、お彼岸がすぎた頃よりすっかり秋めいてきました。皆さんお変わりないことと思います。1.png
夏の終わりと告げる生きもの
ツクツクボウシもミンミンゼミもまだ夏は続いているんだと言いたげに鳴いています。(26日現在)高野川のサクラの木がケムシに食べら始めています。このケムシは「モンクロシャチホコガ」の幼虫で、秋口にバラ科の木につきます。数日で葉を食べ尽くしてしまい。みるみる葉がなくなります。黒くてうっすら毛が生えていて決して可愛いものではありません。しかし。このケムシ以前も書きましたが、大事な役目をしています。葉を分解して土に戻しています。糞は根粒の形をしているため、土壌の中にはいると隙間を作り、その隙間は土を硬めすぎず酸素を入れて樹木にはとても大事な役目をしてくれています。このケムシは、刺すことはないのです。ただ気持ち悪いだけです。(笑)
秋の訪れを感じさせる 身近な鳥たち
鳥たちも山から少しずつ里の方にやってきています。エナガを中心にシジュウカラ、メジロ、コゲラなどが混群で降りてきています。昨年数が少なかったイカルも小さな群れ(九月四日)ですが鳴きながら飛んでいるのを確認しています。七条の鴨川付近で数十派の鴨の群れ(一二日)を確認しています。また百舌鳥の高鳴きは八日確認しています。2.png
これからが見頃の樹木の姿を見てみよう
団地内の樹木も少しずつ葉を紅葉しかけています。イチョウ ケヤキ モミジこれらは代表的なものですが、このほかにトウカエデ フウノキなども紅葉(黄葉)します本格的に紅葉(黄葉)するのはもう少し後になりますが、日に日に色づく樹木を眺められる場所にいることは、庭のないものからすればうらやましい限りです。よく見てみると。春に花をつける サツキ ツツジ コブシモクレン ハナミズキ は小さい花芽を枝先につけています。樹木は今から冬を乗り越えてやがて訪れる春のために準備を進めています。小さな花芽を探して観てください。
オオカマキリの交尾 ルリタテハの幼虫