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今回の冬は...

2012年9月22日 22:44

今回の冬は雪はなかなか積もりませんでしたが、寒さが例年より厳しかったです。厳しい寒さの後には必ず暖かい春がやってきます。春の雨が季節を少しずつ動かしてくれています。雨のおかげで生きものは動き出すようです。
 ウメの花が例年より少し遅れて咲き始めてきました。例年というのは人が決めていることで植物にとっては、咲く時期が来たら咲くということだと、桜守の佐野籐右衛門が云っていたことを思い出します。植物の花は人のために咲いているのではありません。昆虫を呼び寄せて実を結ばせるためです。虫が来る花をみて美しいと感じるのは、花の魅力なのかもしれません。もしかしたら、人も虫も同じ美観を持っているのかも(笑)
 さて春近しですがみなさんはどこから春を感じられますか。
 梅の花モモの花、道ばたのカンサイタンポポ、イヌフグリ、タネツケバナナズナの花、団地内のケヤキの小枝が日に日に膨らんでる姿、鳥を観ている人はサギなどの飾り羽根や鴨やカラ類などが集団から離れて「つがい」を作り出した姿、街中のスズメの鳴き声が変わってきたり、里山ではウグイスの初鳴きやキジが休耕田に現れて一声なく姿、ヤマアカガエルが田圃の水たまりに卵を産み出しScreenShot059.pngた姿、モンシロチョウ・ツマキチョウが飛び出したり、花粉症のかたは鼻がむずむずしだしたら、車を運転される方は窓越しのぽかぽかと感じてきたら、春はすべての生きものが動き出す時期です。道ばたのロゼット状になっていた草も少しずつ背を伸ばし始めてきます。ツバメが例年河川にこの時期やってきます、そうなるといよいよ春本番ですね。キーワードを探して春を見つけてください。
 滋賀県の方は比良八講荒れじまいという自然現象が起これば春が来るといわれています。今年も比良山にはたくさん雪が積もりました。この雪解け水は琵琶湖にながれて冷たいので琵琶湖の下に流れ着きたくさんの栄養と酸素を運んでくれるようです。堆積したものを水面近くにあげるそうで自然の撹乱のようです。このことがたくさんの生きものを育てる琵琶湖になるようです。
 関西の方はやはり何と言っても東大寺二月堂のお水取り(3月1日から14日)が終われば春が来ると言われますね。