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残暑お見舞い申し上げます

2012年9月22日 22:16

 残暑お見舞い申し上げます。昨年に比べて今年の夏は夏らしい夏でした。盆明けから少しずつ秋めいてきて、セミの声も少しずつ少なくなり、夜など窓を開けていると秋の虫たちが鳴き始めています。夏の暑い時期はキリギリスが乾いた河原などでギーチョン・ギーチョン・ギーチョンと鳴いていましたがこれは聞いているだけで汗が出てきます。でも秋風が吹く頃になると田圃ではエンマコオロギが鳴き始めカネタタキやツズレサセコオロギなどの鳴きはじめているのを聞いていると秋の夜長ももう少しだなーと思います。昨年のセミの最終鳴きは9月22日がミンミンゼミで25日がツクツクボウシでした。今年はそれより早くなってほしいものです。
ScreenShot047.png 秋の天気は変わりやすいものと昔から云われています。「秋の夕焼けは鎌をとげ、秋の朝照りは隣にもいくな」ということわざがあります。夕焼けで秋空が美しいのは、翌日が晴天なるしるしだから、鎌をといで畑仕事の準備をする、朝照るのは雨になるしるしだから、隣に行くのもやめた方がいいといわれました。西から天気が変わるので西が晴れていれば天気がいいと云うことですね。また鳥の中に「イカル」という鳥が秋に秋になると集団で移動して、木の実を食べに街中にもやってきます。その時のさえずりを聞いて、昔の人は聞きなしを(人の言葉に置きかえて云うこと)しています。

ScreenShot048.png 本来キリキコーキーという声ですが。「蓑笠着―」「赤べこ着―」とききなして、蓑笠と聞こえたときは時雨れるので傘をもって行く赤べこと聞こえたら晴れるんだと聞きなしていました。もう一つ鳥で秋の訪れを感じさせてくれるのは「モズ」です。以前も書きましたが、「モズの高鳴き75日」(キィーキィーキィーキチキチキチキチ)憶えてくれていはりますか?夏の間、山に行っていたモズが冬の食料確保に里に下りています。そこで高鳴きをします。この鳴き声を聞いて霜の降る時期を予想していました。
 昔の人は自然からいろいろなものを感じていたようです。私たちもそのような能力?がまだのこっているかもしれません。それには今より少しだけ身近な自然に近づくことが大事なのかもしれません。
 まだまだ残暑が続きますが、季節は秋に向かってきています。今年は電気問題もあり連年より窓を開けて眠ることが多かったように思います。その分夜風が秋めいてくるのを例年より少しだけ早く感じることができたような気がします。
写真 上はフジバカマ下はホトトギスどちらも日本在来の秋の花です