いきものの最近のブログ記事

今年は毛虫の大発生か

2014年5月12日

今年は毛虫が大量に発生しています。先日里山の調査に出たとあちらこちらで観ました。里山の歩道にはブランコのようにぶら下がり、種類も多く発生していいて、なんとガードレールには無数の毛虫が歩いていました。こんなに発生しているのは初めてでした。何か起こるかなDSCN1109.JPGDSCN1104.JPG

アワフキ虫

2014年5月11日

今年も草の中を探るとアワフキムシの泡が見つかる。この季節が来たんだと思う。写真で見ると本当にきれいな泡が草の幹についている、指で探ると中には小さい虫が入っている、アワフキだ、せっかく作った泡から出されて嫌そうな顔そしている。でも子どもたちの観察会には面白い素材で、ワイワイ言いながら触ってみる。DSCN1028.JPG
今年は毛虫の集会でもあるのか、里山では毛虫がたくさんいた。例年のこの時期ににも観察会はしているのだが、これほど多くいたのは初めてです、数だけではなく、種類も多くいて、この毛虫がこの蝶に 蛾になるのがわかれば楽しいだろうなとおもながら、毛虫の行列を眺めていDSCN1103.JPGいた。

この夏に出会ったいきものたち

2013年8月20日

3-2.JPGこの夏は暑かった、でも楽しい夏でもあった。珍しくもないが、面白い生きものに出会えたからだ。左の写真は、ムカデだがなんと卵を抱いている。仕事で土嚢袋を運んでいて間にいた。卵は初めて観たが、ムカデに似合わない(ムカデに怒られそうだが)きれいなオレンジ色をしていた。右の写真はナナフシ、体に棘があるのでトゲナナフシというらしい。こいつも2匹でいたのでちょうど交尾の前だっDSCN0110.JPGた。下の写真はアナ蜂がえさを運んでいるところだ。巣穴に卵を産んで、一生懸命にえさを運ぶ姿は、蜂といえども可愛いものだ。もちろんこの蜂は刺さないけどね。クロアナバチとツユムシ.JPG

夏の虫

2013年6月29日

もうすぐ7月になろうとしている。
7月はキリギリスがなく季節です。この虫は他のコオロギなどと違DSCN9680.JPGい夏に鳴きます。乾いた草原にいることがおおく、まさしく季節を感じる昆虫の一つです。
私がまだ子どもだった頃は、グラウンドの端の草が生えているところでこの昆虫を捕まえた物です。ネギをひもでくくりキリギリスの頭のところに持って行くと飛びつきます。そーっと手元にに引き寄せれば捕獲成功になります。 他の昆虫はまだ羽が生えそろっていないのに何故かこいつは生えている。このところが面白いところですね。
早く繁殖期をむかえるからでしょうか?

里山調査

2013年4月13日

ツバメ (2).JPG4月の里山モニタリング調査が本日行われた。朝の7時には里山にいた私は、寒さにびっくりしていた。4月のなかばだというのに、息が白い、霜まで降りている。ここは宇治白川、盆地なのでこの時期は、放射冷却がおこれば極端に冷え込む、農作業をしている方は火をたいて暖を取っているほどだ、2時間の鳥の調査とその後3時間の草本の調査を行った、春の花が咲き出して、お花畑と言いたいところだが、この里山はまだそれほど咲いていない、それでもウマノアシガタ キンランソウ ギョウリンソウ ツクシ カンゾウ コオニタビラコ クサノオウ イヌフグリ カンサイタンポポ ネコノメソウ ミヤコアオイなどが咲き始め、木本ではモミジ あおきなど花を咲かせていた。鳥はたいしていないが、まだ冬鳥のシメやツクミはうろうろしている。モズはいなくなったが、キジホオジロ.JPGは鳴いていた、ツバメも飛び交い巣作りを初めている、アカガエルも田圃で鳴き始めていた。このアカガエルはニホンアカガエルだと思う。
梢にはホオジロがソングポストでさえずっていた。ホオジロのさえずりを聞くと以下の歌を思い出す「たかつきの梢にありてホオジロのさえずる春となりにけるかも」 誰の歌は忘れたが、まさしく春本番だ。
ツバメは「ムシクッテツチクッテシブーイ」と鳴いていた。

山にもゴキブリが

2013年4月 1日

 

ゴキブリ (2).JPG仕事をしていて こいつに出くわした。今月にでる、私の2冊目の本は、主に昆虫を主体として、命と遊ぶというテーマで書いてみた。
山のゴキブリの写真がなくて、仕方なく出版社がネットから写真をもらったものを掲載した、そんな矢先にこいつに出くわした。家で観るゴキブリとは同じゴキブリでも随分違う、写真を見ると、雌のカブトムシにも見えなくもない、しかしこいつが本来のゴキブリです、もちろん手で持てる、家のゴキブリは、「ゴキブリ◎い◎い」という中にいるが手では触れない、習性でこの山のゴキブリも狭いところに隠れようとする、手の中では指の間に入ろうとうごめく、でも可愛い、みなさんも、是非山にいき 朽ち木を探してゴキブリをゲットしよう、可愛いですよ、

ニンジンの苦闘

2013年1月19日

里山で写真を撮っていると 畑の畝のところに何かが置いてある。2013 1月01 (16).JPG
よく見るとニンジンだ。
 しかしこのニンジンとても苦労している。ニンジンの主要部分は、数本に分かれて、まるでタコの足のようになっている。きっと土が問題だったのだろう。のばし初めてようやく自分の置かれている状態に気がついたに違いない。しかし時すでに遅し、植物は動けない、じっと耐えて成長を続けたのだろう。あちこちに足?をのばしはじめ、これでもかこれでもかと苦労の後が見える。こうなれば、白い色をしていれば高麗人参として重宝されたものを彼は(彼女か?)しっかりニンジンとして貫き通して、成長をしてきた。
がんばって、踏ん張って、力一杯生き抜いたのだろう、顔が真っ赤だった。

冬鳥とロウバイ

2012年12月30日

DSCN8140.JPG今年もバンがやってきた。20年ほど前には琵琶湖の北まで出かけないとこのオオバンは観察できなかった。ここ数年は深泥ヶ池でも観られるようになってうれしく思っている。琵琶湖だとやはり遠いので望遠鏡が必要だが、池だと双眼鏡でもしっかり観察できる。オオバンの他にも深泥が池にはバンというのもいる。コバンではないのよ。
 写真のもう一匹はヨシガモで、こいつは昔から何故か男前に観える。毎年同じ生きものが現れるのはとてもうれしいものです。そういえば今年のセンダンの実は食べられているものが多い。昨年は3月までたくさん実をつけていたから、この時期なくなるとやはりうれしい、きっと沢山の冬鳥が渡って来てくれているのだと感じる事が出来るからだ。
 町屋の剪定時にいただいたロウバイがつぼみを膨らませて一輪咲いた。この花は、12月から1月にかけて咲いてくれる。
剪定は主に夏過ぎに花芽がつくのでそのころ花芽を気にしながら切れば沢山の花をつけてくれる。
この花は、昆虫がいないときに花を咲かせる。でも夏に剪定していると所々DSCN8146.JPGに種をつけている、そうなんだ、花粉を運んでくれるものがいるんだ、ツバキやビワの花は花がしっかりしているので、鳥がくちばしでつついても大丈夫になっている、でもこの花は見るからにきゃしゃだ。 誰が花粉を運んでくれているのだろうか、この花はご存じいい香りがする。この香りに誘われて来る小さな虫が運んでくれているようです。冬の間でも小さな生きものは生きるために、命をつなぎ、花は子孫を残すために花を小さく香りを出して、そんな工夫をしてしっかり生きているんです。
人に香りを楽しませるためではありません。人は虫や花のおこぼれを楽しんでいるにすぎないのです。たぶん
 

冬をどうして越すか 2

2012年12月26日

DSCN8133.JPG 冬越しの方法は以前書いたが、成虫で越冬するものがいる反面、卵や蛹で越すものもある。右の写真はカマキリの卵だ、よく見かけるオオカマキリの卵が二つそれと松の葉についていいるものはあまり見かけないが、チョウセンカマキリの卵だ、どちらも仕事をしているときに見つけたものだ、昨年このオオカマキリの卵の中がどのようになっているかを、京都保問研で話題になり、カッターであけてみたことがある、あまりお勧めしないが、一度観てみる価値はある。ここで詳しく書くと観ないことになるので書かないが、雌のカマキリが産卵するときの苦労がわかる。
 チョウセンカマキリは、松の木の上の方についていた、昔からカマキリの卵が高いと雪が多いといわれる。本来この調査は、オオカマキリだが、チョウセンカマキリにも当てはまるかもしれない、この冬に雪がおければこれはきっと新たな発見かも(笑)DSCN8134.JPG
もう一つの写真は、アオスジアゲハの蛹だ。この蝶はご存じクスノキが食草だから当然葉っぱはクスノキだ。蛹は完全変態なので、中は一度組織をどろどろに溶かして組み立てるといわれている。残念ながらこの中はあけられない
カマキリはカッターで切っても春には幼虫が出てきたが、こいつは死んでしまうからね。

冬をどうして越すか。

2012年11月30日

 先日、庭の手入れをしていたら、松の中から、タマムシが出てきた、DSCN8048.JPGというより越冬するのに潜んでいたのだ。二人で松の葉を揉んでいたら、職人の晃が「おっ」と声をあげた。「なんや」と聞くと「こんなんいました」と手にタマムシを捕まえている。さっそく写真にとりました。それが右のタマムシです。名前を「ウバタマムシ」といい、結構レアーです。せっかく越冬しようと松の葉に潜り込んだけれど、むしるのでかわいそうだが引っ越してもらった。餌は松の葉らしいけれど松はむしったから、少ないよ。
 次の日は、蜂が出てきた。こいつはたぶん女王蜂、おなかには沢山の卵を抱えているんだろうな。この寒空に葉の中に隠れていた。剪定していて見つけたのでこいつも写真に収まってもらった。これは攻撃性の弱い「ヤマトアシナガバチ」だと思います。みんな寒い冬に向けて生き残りをかけて木に中に潜んでいる。啓蟄までは随分先はなしだが、小さな生きものは、じっと耐えてやがて必ず来DSCN8054.JPGる春に向けて静かに時の過ぎるのを待っているんだ。蜂だけれどもちろん殺していない、もしかしたら来年この庭を手入れするとき働き蜂に刺されるかもしれないが、そのときはそのときで、今は、冬を越すことがこの小さな生きものにとっては一番の試練だから、命をどう「つなぐ」かが問われているんだからね。