2014年4月アーカイブ

4月のお便り

2014年4月 2日

日に日に春めいてきました。みなさんお変わりないことと存じます。春に三日の晴れ間なしと言いますが、3月は雨がふりました。昔は春雨なんて言いましたが、しっかり振るので、「濡れてまいろう」というわけには行きません。
 桜が桜 蕾.JPG開花しています、桜の花は開花宣言が聞かれてから一週間ほどで満開になります。その花に誘われて人が動き出します。ソメイヨシノはご存じどれも同じもので、俗にいうローンです。ですから花も同じ地域にあれば同じ時期に咲くということです、高野川沿いの桜は毎年見事に咲き、加茂大橋から北を眺めると、春霞の様に見えます。
葉が茂り出すころには、人は木陰ぐらいにしか思えなくなりますが、桜は来年の準備を始めます。夏の日差しを浴びて栄養を蓄えて、冬芽を育て、秋の初めにはその栄養を作るための葉を、モンクロシャチホコガなどの毛虫の命をつなぐために与えて、残りの葉を散らします。人のために咲いているのはないですが、けなげな桜は、きっと来年も開花を待ちわびる人や生きものを思っているのでしょう。
 今年のツバメは遅かったです、昨年は私の記録ですと1月26日に加茂大橋で確認しています。今年も同じ大橋ですが3月21日でした。モンシロチョウは29日です。やはり冬は寒かったのでしょうか、生きものが飛ぶのがDSCN0529.JPG遅れているのでしょうか、春の渡りの鳥で少し珍しいものを見つけました、というより見ました。100以上の群れで移動しているヒレンジャクです。群れの中に鷹のような個体が入り数羽がパニックになり現場のガラス窓にぶつかり死んでしましました。一羽が動けなくなり写真に収めました。
この鳥は京都で見かけるのは初めてです。
 外仕事をしていると意外なものを見ることがあります、自然の出会いは、いつ起こるか分からないのでわくわくします。同じ場所でも季節が違うだけで出会いはちがい、決して同じ出会いができないのが自然です。アトラクションでは決められた出会いです、子どもたちにはこのような出会いの場所を提供してあげたいものだと思います。

 写真は もう咲きそうなソメイヨシノ 手乗りのヒレンジャクク