2014年2月アーカイブ

3月おたより

2014年2月28日

日に日に春めいてきました。みなさんお変わりないことと存じます。
今年のウグイスの初鳴きは、2月22日に私は聞きました。山のアカガエルの卵は2月の上旬には数個できていましたので、ウグイスの初鳴きももう少し早かったかも知れません。団地内の樹木の梢の先が少しずつ膨らみ始めています。梅は2月3日に咲いたのを確認しました。今年の春は花粉情報 PM2,5情報 
桜情報と天気予報も以前に比べていろいろな情報を出すようになりました。
テレビの情報をデーターとして知ることよりも本来は出かけていき自分の目でみて、確認したいものです。団地内には、街路樹以外の樹木も多く配置されていますので、目で、香りで 肌で春を感じることができます。そのような空間にいることを今は贅沢な時代なのかも知れません。
宝が池の周りで調査をしていたら昼間なのにシカに遭遇しました。人がいても逃げるどころか、堂々とササを食べていました。鳥もそうなのですが、この頃の身近な動物は人が獲物として捕えることをしないので、近くまで行っても逃げないのです。観察するのはいいのですが困ったものです。「
 僕は猟師になった」の著書の千松さんの講演で話されていたのですが、猟師が少なくなり、人を怖がらなくなり、シカが異常に増えたようです。山の生態系が崩れるということにもなりかねないようです。
自然界にはバランスというものがあるので、それが一つ崩れるとすべてに影響が出るようです。
ところで千松さんのお子さんはまだ保育園に行っているのですが、息子さんのとても興味深い話をされていました。基本的に肉はお父さんが捕まえてきたものを食べるのですが、やはり魚も時には食べたいので、食卓にお魚が出たときに、子どもが「これはだれがとったの」と聞いてきたそうで、普通の子どもは「どこで買ったの」聞きますが猟師のこどもは誰かがとってくれて食卓にあることが理解できるのです。誰がとったかわからないものを食べることが不安なのかもしれません。そのことがなぜか心に残りました。このことも、私たちが忘れていた本来は誰がとってきてくれたのかを知ることが、食事というものがとても大切なものかもしれませんRSCN0330.JPG。そういうことが「御馳走さま」の意味に含まれていますよね。

まだまだ三寒四温がありますが、春は目の前です。日差しの暖かさを感じてPM2.5を気をつけて散策もしてみてください。
                     写真は宝が池のメスの 鹿

2月のおたより

節分が過ぎれば、立春で春本場といいたいところです。しかし関西では昔からお水取りがすむまでは、、。といいます、琵琶湖の比良おろしが吹くまでは安心できません。季節柄体長を崩しておられる方も多いと思います。季節は少しずつではありますが、春に近づいています。樹々の梢には、春の新芽がふくらみをみて、春の息吹を感じましょう。
冬には鳥が一番観察しやすく。窓の近くにバードテーブル(鳥のえさ台)を設置するだけでやって来てくれます。メジロはどこにでもいる鳥ですから、ミカンを半分に切ったものを木に刺しておくだけでついばんでくれます。窓の近くに置くともっと身近にみられ親近感を持ちます。鳥は一枚の窓ガラスだけで安全とわかっているから、近くに来てくれるのです。えさ台の中には、柿やひまわりの種なども入れておくとジジュウカラやヤマガラなども来てくれます。いつまでも観ていたいけれど、2月の終わりには、山の木も芽吹き初めて山にえさが増えてくるのでえさ台は撤去することを進めます、その代わりに、毛糸やわら・ワタなどを置いておくと巣材の材料として使ってくれる事もあります。
12月に高野中学の生徒さんと高野川の野鳥観察をしました。高野中学の科学部の生徒さんは、高野川の野鳥調査を数年行っているそうで、楽しく観察ができました。生徒さんの話では例年より鴨の数が少なく、キンクロハジロは例年この時期(12月上旬)いるのだけれどまだ現れないとのことでした。ユリカモメはこの日が初観測だそうです。毎年観察することで、微妙な違いがわかり、そのことがなぜ 不思議だと思えるようになるんだと感じました。
この時期は例年肥料を入れる時期でもあります、植木蜂の物もできればこのキンクロハジロ.JPG時期に入れたい物です。
肥料は主にNPKと書かれていることが多いですが、何に効くかとといえば下記の様になります
N:窒素で主に葉っぱの肥料 
P:燐で、花や実の肥料
K:カリウムで主に根の肥料
花や実を多くつけたければ燐を多く 葉を楽しみたいときは窒素を多く入れてください。肥料を入れれば必ず効果は出ます。樹木は裏切らないですよ
         写真はキンクロハジロ、今は荒神橋の北側にいます。