2013年7月アーカイブ

7月お便り

2013年7月 1日

ダッピ.JPG梅雨入りが早くて、長雨を心配していましたが、空梅雨ということで、高野川の水も濁ってきて、水不足が心配していると、一転、雨が続き、久々現場が3日も開ける事になりました。7月に入ると、半夏生が咲き始めます。この時期は農作業も終わりで、田植えは半夏生までに済ませるとされてきました。この時期の雨は半夏雨といい、梅雨末期で大雨の時期にさしかかります。
樹木は、空梅雨で、葉を落としているものも見かけました。樹木は根を守るために水が少ないと葉を自ら落とすことはあります。夏の暑い時期に植栽をするときは一度葉を揉んで少なくして、根を守ることをします。これは人工的に行うもので、落葉樹は一度葉を落としても次の葉を、ちゃんと確保しています。雨がないときの対応は、人より樹木の方が賢い生き方をしているようです。
 この時期虫たちは、春にうまれたキリギリス コオロギは、繁殖のために脱皮を繰り返します。何度も脱皮を繰り返し羽がしっかり生えたら、恋の歌を歌います。一方、夏の代表選手のセミですが、セミは羽化したら、すぐに鳴き始めます。こんな都々逸がありましたね「恋に焦がれて鳴くセミよりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」しかし ホタルもセミの季節を知らせる身近な生きものです。これらの生きものがいつまでも周りにいる環境をつくりたいものです。
今年はチャドクガが多く発生していますダッピ (2).JPG。数年ぶりの発生だそうで、植物園の知り合いの方も、気をつけた方がいいと、言っていました。何を隠そう、私も久しぶりに刺されて、手を腫らしました。
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 写真 カマキリの脱皮 ショウリョウバッタの脱皮