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5月のおたより

2013年5月 1日 15:36

初夏になりました。風薫る5月とい
いたいところですが、まだ檜の花粉が
飛んでいますし、これからはイネ科のツバメ (2).JPG
花粉やブタクサの花粉と5月の風の
中に飛んでいます。アレルギーの方に
は、風薫る、鼻には嫌なことです。
それでもやはり、5月になると、虫
たちが活発に活動を始めます、花粉を
運んで植物に実を結んでくれるのは
媒介の物が必要です。そのために花は匂いで誘導しているようです。
虫が飛びたち始めると、高野川にはツバメが飛び交います。スズメのお宿は住
宅に隙間がなくなり住処を作れなくなっているようですが、このツバメは、軒
があればそのところに巣を作ります。ツバメは人の近くに巣を作り事で人から
守ってもらう様です。しかし、このごろはカラスが増えすぎて雛を襲いにくる
ようです。ホオジロ.JPG
ところでツバメは、どのようにしてさえずるかご存じでしょうか。ツバメは、
巣を作るのに土をくわえます。川の水面を飛んでいるのは虫を捕まえるためと、
水をすくい土と混ぜる事に使います。そこで鳴き方は、「ツチクッテ。ムシク
ッテ。シブーイ」と鳴きます。一度電線にとまっているツバメを観察してみて
ください。
渡り鳥も少しずつ渡って来ています。ホトトギス科の鳥たちも連休を利用して?渡り始めています。冬鳥と違い夏鳥はさえずりをしてくれるので、声だけでも聞くと嬉しいものです。このホトトギス、ご存じのかたも多くおられると思いますが、托卵という行動をとります、他の鳥に自分の卵を産んで子どもを里子に出すのです。育ての親
は、自分の子どもでない雛にえさを与え続けます。ですから、他の鳥たちが巣を作り、卵を産み育て始める5月に渡りをします。「卯の花、におう垣根に、ホトトギス早も来鳴きぬ、、、。」(夏は来ぬ)と歌にも歌われています。
ホオジロも托卵されるそうです。
写真は 右上ツバメ 左中ホオジロ (宇治里山にて)