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冬の花

2013年1月 2日 16:00

新年明けましておDSCN8146.JPGめでとうございます  本年もよろしくお願い致します。   小泉 造園
 みなさん、よい年をお迎えの事と存じます。今年の冬はやはり例年よりは少し寒さが厳しく感じます。例年だと、雪は1月の終わりか2月に入らないと降らないのですが、今回は12月から降りまして、左京区の北の方では少しつもりました。落葉樹の樹々達はいち早く葉を落とし、この冬の準備を始めています。冬の間には花はほとんど咲きません。寒さを超えて、昆虫などの生きものが動き出すのを待つためです。しかし、この寒空に花をつけるものがあります、サザンカの花が代表で、団地内のはありませんがヤツデなども花をつけます。サザンカはチャドクガつくので、少し困った花ですが、この寒い時期にサザンカの花が咲くと、童謡の「たき火」を思い出します。残念ながらこのような環境はもう見かける事はなくなりました。たき火はしてはいけないし、落ち葉はゴミのように袋に入れられて捨てられてしまいます。私が子どもの頃は、学校にいく途中、どこかでたき火がしてあり、それにあたりながら学校に行ったものです。そのころは何も感じなかったですが、今になり、何か大事なものをなくしたような気がするのは私だけではないと思います。
 サザンカは結構目立ちますが、ヤツデはそれほど目立たない花です。しかしこの花には寒い冬を乗り切る生きものたちが集います、主にハエやアブ・ハチなどですがこれらはほとんどは成虫で冬を越します。
 このほかにビワの花はこの時期に咲きます。この花の媒介者は鳥です、花じたいそれほど目立つものではなく、鳥がつついても丈夫な形をしています、ツバキもそうですが「がく」がしっかりしているのDSCN8140.JPGです、鳥につつかれて落ちてしまえば実が実りませんからね。これとは正反対に人を楽しませる花があります。ご存じロウバイです、この花はいい香りがして、皆さんお正月の花に入れてあると思います。このロウバイは寒い時期に花を咲かせて、虫がいのちをつなぐために香りで呼び寄せて、実を実らせています。多くの花が咲く時期だと自分ところに媒介者が来る可能性が少ないからです。小さい花にも自分のいのちを次につなぐ工夫がされているのには驚かされます。
 写真はロウバイ  深泥が池のオオバンとヨシガモ