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12月の上旬

2011年10月16日 23:17

12月の上旬が一年でお天道様が一番早く西に落ちる時期でもあります、夜
の長さは冬至の頃が一番長いのですが日が落ちるのは12月はじめだそうです
だんだん気ぜわしくなって来ました。みなさんおかわりございませんか。
サザンカが花の少ない初冬の京都を演出してくれています。落葉シーズン
に入って来ました。季節で姿を変える団地の樹木は生きているんだと感じさせ
てくれます。紅葉そして落葉と毎年同じことの繰り返しですが、自然のすばら
しさだと感じています。
12月から花の数は極端に少なくなります。花は種子を残すために咲かすの
であって、本来は人が見て楽しむためではありません。子孫を残すのが第一の
目的です。媒介に昆虫や風などを利用します。昆虫がいなくなったこの初冬に
は花は少なくなります。しかし、生きものはうまくできていて、この花のない
時期に咲かす花があります。ビワの花です。ビワの花は12月から1月に咲き
ます。では誰に花粉を運んでもらうのかというと、鳥です。野鳥は冬場に山の
食物が少なくなると平野に降りてきます。そこで、ビワの花を見つけて密を吸
います。だからビワの花は美しさではなく、鳥がつついても丈夫な形をしてい
ます。それと同じものが、団地に多くあるツバキです。ツバキは花ごと落ちる
のは、鳥につつかれても丈夫な構造になっているからです。春から秋にチャド
クガの被害にあったけれど、けなげに咲くツバキの花は、冬の鳥たちの大切な
食料でもあります。
足下を見ると、草花も早くも春の花が小さく確認できます。野の草ですが、
これらの春の草花は、おもしろいことに一度冬の寒さに当たらないと芽が開花
しないものが多くあります。
寒い冬を迎えますが、秋の紅葉を見た目線を少し下げて、春の草花を探してみ
るのも、冬ならではの楽しみかもしれません。
聴覚は、鳥の地鳴きを楽しんでもみるのもいいかもしれません。
仕事をしていて、かえるが、木に刺さっているのがありました。「モズのは
ScreenShot06.bmpやにえ」です。冬の貯食行動だといわれています。リス
がドングリを隠す行為と同じでScreenShot07.bmpす。では、右はなんでしょうか?
枯れた樹木にとげのようにささ
くれています。これは、蝉の産卵後です。この中に一
つずつ卵が入っていて、春に、あの蝉の幼虫が出てき
て、7年間土の中で暮らします。出てきているところ
は残念ながら私はまだ観たことがありません。どなた
か観た方がいらっしゃったら教えてください。