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立冬が過ぎ

2011年10月16日 23:12

立冬が過ぎ、京都は、晩秋の装いを、演出してくれています。
みなさん おかわりございませんか。北大路住宅の剪定作業も、今週中に
は終了する予定です。ありがとうございました。今年初めて管理を受け持
たせて頂き、ここの住宅の環境の良さを感じているところです。植物(樹
木)の種類は約40種類あります。個人邸を含めるとその倍近くはあるか
と思います。北大路住宅は、屋根も低く、空がよく見え、コモンの中の樹
木も管理されているので、30年ぐらい前に作られたとは思えない環境共
生型住宅だと思います。最近では大手の住宅メーカーが5本の木というこ
とで、生きものとの共生をうたい文句に住宅を建てていますが、この住宅
は、その考えのなかった時代に建てられた先駆的な建物だと思います。そ
の植物が、それぞれ年月を重ねて、風格を持ち始めています。造園管理を
する中で、大切なことは、樹木を大きくしてはだめで、いかにその場所で
それぞれの樹木の良さを引き出し、少しでも風格を持たせることが大事だ
と言われています。また植物の多様性が生物の多様性を生み出し、人も他
の生きものも住みやすい環境を作り出してくれると思います、小泉造園は
そのような考えで管理させて頂いています。
鴨川にユリカモメが15日(私の初見)にやってきました。今でこそ冬
には高野川に鴨がいて、ユリカモメがいて、地域の人たちが憩いの場とな
っています。高野川の環境が豊かになり、たくさんの生きものが暮らして
いけるものに変わったからだと思います。身近に生きものが増えるのはう
れしいことです。今では、カワウも年中住処としていScreenShot05.bmpるようですが、カワウがなぜ来たのかは本当の理由はわかりません。もしかしたら、カワウが増えすぎて、こちらに逃れてきたのか?(カワウの被害は環境破壊だとも言われています)生きものは(樹木も含む)環境の変化に敏感です。だからこそ、身近に生きものがいてその変化に気づくのが大切だと思います。北大路住宅内で、変わった生きものを見つけました。
それは、ソテツシジミの幼虫です。ソテツシジミは本来沖縄以南の蝶で、こ
のような本州にいることは非常に珍しいことです、2年ほど前に宝塚で見
つかったという話を聞いたことがありました。今年の春には伏見でも確認
されています。この生きものがどのようなルートで来たのか私にはかわり
ません。地球温暖化なのか、人的なものか。前者でないことを祈ります。

個人住宅の管理について、集金は22日(土)伺います。
また、庭のことで相談等(無料)は随時お伺い致します。